タメホーム

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初めて働いた職場で店長からパワハラを受け、うつ病引きこもりニートになった話

 

今日はタイトルの通り、高校を卒業後、初めて働いた職場で店長からパワハラを受けてうつ病引きこもりニートになった話をここに書き残しておこうと思います。

 

それは2015年のこと。
私は高校を卒業した3月から5月まで、ニート生活をしてました。当時は、働きたくないという気持ちはあまりなく、ただ自分のやりたい仕事が見つからなかったので働いてませんでした。両親も「そのうちやりたいことが見つかるよ」と言ってくれて、すごく恵まれているなぁと、今もですが感じています。


大嫌いな学校と大きなストレスから解放された高校卒業後のニート生活は、今のニート生活よりも毎日がすごくキラキラしていて、幸せで仕方がなかったです。しかしその反面、周りの友達はみんな働きたくないと言いつつも働いていて、みんな偉いなぁ...私もそろそろ働かないとなぁ...という焦りが日に日に出ていました。

そこで5月に求人サイトを見るようになりました。働きたい仕事はないけど、お金が欲しい。自分でお金を稼いでライブやコンサートにいっぱい行きたかったんです。


求人サイトを見るようになって1週間。アルバイトではあるけどこれなら私でもやれそうと思える飲食店の仕事を見つけました。なぜ、私でもやれそうと思ったかというと「オープニングスタッフ募集」と書かれてあったから。

当時の私は、指導されることがなんとなく苦手でした。できないって思われることがなんか嫌で、恥ずかしくて。かなりプライドが高かったんです。
でもオープニングスタッフなら、みんな初めて同士。それならできなくても恥ずかしくない!と思い、早速電話をかけました。翌日に面接を受けることになりました。

 

私はこれまで一度もアルバイトをしたことがなかったので、面接なんていうものは高校の受験以来。すごく緊張したのを今でも覚えています。
お店がまだ完成していなかったので、面接場所はファミレスでした。履歴書は必要なくて、店長と名乗る男性と軽く会話をする程度の面接。週に何日入れますか?長期でできますか?など、色々聞かれる質問に対して答えるのみ。あとはホールで働くか、キッチンで働くか自分の担当を選べました。私は接客は絶対にしたくなかったので、もちろんキッチンを選びました。

そんなこんなでふわ~っと面接が終わり、合否は後日かな?と思っていたら、『はい。合格です。これからよろしくお願いします。これから顔合わせあるんだけど来れますか?』とのこと。えっ?!急すぎない?!と少しパニックになりながらも「は、はい!」と答えて、店長と一緒に顔合わせへ向かいました。

 

実はこの時、私が最後の面接者だったらしく、もうすでに20人近くのアルバイトが決まっていたそう。後日店長に「あの時人数いたから、おりをとには期待してなかったんだけど顔で決めたんだよ〜まぁ他の子もほぼ顔で決めたんだけどね(笑)」と言われ、あっなんかこの人変だなって思いました。そのカンは後々当たることに...。

 

6月になり、私は飲食店で働き始めました。
オープニングスタッフは想像以上に大変でした。だけど、分からない事があっても分からないのは自分だけじゃないからみんなで助け合う事が多くて、文化祭の準備みたいで楽しかった。初めはみんなで協力して行う作業が多かったのもあり、人見知りの私でもすぐに従業員やアルバイトの子達と話せるようになりました。

 

しかし私が担当するキッチンには、男性しかいなかったので最初はどうなるのか不安でした。でもいざ働いてみると、女同士特有のドロドロした感じがなくて、サバサバしている環境が居心地良かった。女は私だけだから、話に混ざれない時もあったけど、そういうのは学生時代にたくさん経験していたし別になんともなかったな。なによりキッチン担当は年下の男子高校生がほとんどで、なんだか学校みたいでした。卒業するまで学校が大嫌いだったのに、ここが学校なら学校好きになれたかもなぁなんて思ったりも。

みんながフレンドリーに接してくれたおかげで、学生時代に異性と全く話さなかった私がいつの間にか異性とたくさん話していた。新鮮で、楽しくて、面白くて、青春を回収したような気分にもなった。学生時代の私を見たことある人が、当時の私を見たら信じられないと思うだろうな。


働き始めて半年。

1ヶ月くらいで辞めちゃうかもなんて思っていたけど、なんとか続けることができていました。しかし、最初に入った20人のアルバイトのうち半分は辞めていきました。それもほとんどがホールにいた女の子
「店長のせいで辞めたんだよ」なんていう噂をキッチンにいる男の子から聞きました。でも確かに、辞めていった人達はよくキッチンのところに来て泣いていたんです。そして辞めていく日は、今までになくキラキラとした目をしていて、優しい表情だった。みんなの辞めていく時のホッとした表情が今も忘れられない。

実は、店長がホールを仕切っていたんです。でも私はキッチン担当だったので、その時はまだ店長の本当の恐ろしさには気付いていませんでした。


アルバイトがどんどん辞めていき、お店は人手不足になりました。
人手不足になるとお店が回らないので、店長の機嫌が悪くなるんですよね。『早くしろ』『遅い』『何してんだ』『お客様の気持ち考えろ』そんな言葉は毎日のように聞こえてきました。
みんなも私も、それぞれに与えられている仕事を一生懸命やっているつもりだけど、キッチンの人数が足りず料理が間に合わない。そうなると店長は、キッチンにいる全員に向かって怒鳴り散らすんです。そんなに怒鳴らなくたっていいだろうと思いながらも、みんなで謝る。怒鳴られることにより、みんなで焦り始めてイライラも伝染して、飲食店って大変だなぁとしみじみ感じていました。

 

お店が混んでいたある日のこと。

たくさんの注文が一気にきて、なかなか料理を出せずにいたら、また店長の機嫌が悪くなりました。そして私のミスではないことに対して、私1人が怒鳴られ、叱られたんです。周りの従業員やアルバイトの子にはもちろん、お客様にも聞こえる声で。
面と向かって怒鳴られるという事は始めてでした。とにかく怖くて、全身がガタガタ震えました。その時、私はやってないですと言えたら良かったのですが恐怖で声すら出せなくなり、その場で泣いちゃったんですよね。
『泣くんじゃねぇよ』と言われたものの涙が止まらず、私はお店のトイレに逃げました。トイレで泣いていたら、なんで私はこんなに頑張ってるんだろう?と思えてきました。お金の為だとしても、もう辛い。指も洗剤で荒れて、女の子の指とは思えないほどボロボロになって、毎日痛みと耐えながら頑張っているのになぁ。どうして怒鳴り散らし、叱るんだろう?みんなが、私が何をした?怒鳴らなくたっていいのに。ましてや、お客様にまで聞こえる声で怒鳴るのはどうなんだろう。毎日辛くて辛くて仕方ないけど、なんとか耐えてやってきた。でももう、なんか嫌だなぁって。

だけどなんとか涙を拭いて仕事に戻りました。キッチンの人たちが少し慰めてくれたのもあり、その日は仕事を続けることができました。

 

しかしその数日後、教えられていない事を店長に『やれ』と言われました。私が「教えられてないので分かりません」と答えると、返ってきたのは『はぁ?』。そしてまた私1人だけが店長に説教され、怒鳴られました。

泣きそうになった私はトイレへ駆け込みました。
店長が怖くて憎くて、毎回私1人だけがなぜこんなにも怒鳴られるんだろうっていう思いで涙が止まらなかった。こんなことで泣いてしまう私は弱い。恥ずかしい。泣きたい訳じゃない。泣いたら負けだと思っていたけれど、それでも、涙がでる。全身の震えも止まらなくて、もうこんなに辛いのなら消えてしまいたいとさえ思った。思い切り舌を噛んで、爪が食い込んで手のひらがえぐれるほど拳を握りしめて、ひたすら自分の心にある色々な思いと戦ってました。今、このお店のトイレで倒れたらどうなるのかなとかそんなことまで考えてました。

 

10分ほどトイレにこもっていたら、店長が『そろそろ戻りな。』と声をかけてきました。でも今の自分では仕事ができないと思ったので「すみません。戻れません。」と答えたところ、『じゃあ帰っていいよ。』と言われたので大人しく帰りました。その時の店長の顔は、さっきまで私に怒鳴り散らしていた顔とは全く違う優しい顔をしていて、態度や表情の変わり様がテレビドラマで見たDVをする人のようで、ゾッとしました。

 

外に出るとまるで別世界かと思うほど、空気がすごく気持ちよかった。だけどこのまま家に帰るのさえ億劫で、家とは反対方面へと歩きました。もう誰か私を連れて行って殺してくれという気持ちで泣きながらフラフラと歩いてました。2時間ほど歩いた後、お腹が空いてお家に帰りました。でもお家に帰ってからも涙が止まらず、いなくなってしまいたいと思うほど辛かったです。でもここで辞めたら悔しい。今まで辞めていった子達と同じになってしまう。そんな気持ちもあり、もう少しだけ頑張ると決めました。


翌日もシフトが入っていたのでお店に行くと、最初に店長に言われた一言が『え?来たの?来ないかと思ったわ~(笑)』でした。ムカついてまた泣きそうになったけど、ぐっと堪えて、逆に来てよかったって思いました。
店長は嫌だけど、今まで一緒にやってきたアルバイトの男の子達がみんな面白くて優しいからなんとかお店に行けたんです。私のことを好きだって言ってくれた子もいて嬉しかったから、なんとかやっていけた。

でも店長からのちょっとした言葉がいちいち突き刺さってやっぱり辛かった。怖い思いが消えなくて、家に帰っても思い出すたびに泣いた。この頃は毎日消えたいなぁと思うようになっていました。
それでもお金のために、ライブやコンサートに行く楽しみのために、バイトに行きました。しかしだんだんと私だけ仕事量が増えているなぁと感じるようになりました。店長に『これやれよ』と言われやっていると、店長は周りの男の子達と楽しく話していたり。そして私の作業が少しでも遅いと『なんでできないんだよ』と叱られる。私ばかりが一生懸命働いているように感じてしまい、みんな同じアルバイトで同じ時給なのにどうしてって思うようになりました。店長がヘラヘラお喋りしている姿を見る度に働くことさえ嫌になり、そのうちお金もいらないから早く辞めたいって思うようになりました。

辞めたいと思うようになってからは、毎日家に帰ると勝手に涙が出てきて泣いてました。

 

ある日のこと。いつものようにバイトを乗り越え家に帰ると、感情が爆発したかのように約12時間ほどずっと涙が止まりませんでした。ご飯も食べられなくて、床に転がり、ただ一点を見つめてはひたすら涙がこぼれる。その時、今辞めないと本当におかしくなってしまうと思い、辞める事を店長に伝えると決意しました。
人手不足すぎて辞めれるのかな?という不安がありながらも、辞めることを店長に電話で伝えました。すると返ってきたのは『え?なんで?』。泣きたくなかったけど涙が出るので、泣きながら辞めたい理由を話すと、店長は動揺しているような感じでした。『でも、とりあえず明日は来て』と言われたので、次の日だけは頑張って行きました。これが最後だと決めて。

 

次の日、お店に行くと、私が辞めるという話は全員に広まっていました。

しかし、店長には『人が足りないから今すぐは辞めさせられない』と言われ、ほかの男性従業員からは「頼むからもう少しだけ続けて欲しい」と言われました。すべて想像していた通り。だけどお店の人手不足は、私には関係がありません。ましてや私はアルバイトなんです。

色々言われ止められましたが、自分の意思をはっきりと伝えてなんとか辞めることができました。(辞めた後も、今日来れませんか?といった謎のメールが何回か届いたけど。)


わたしが辞めた後、店長はそのお店からいなくなりました。まぁ20人近くが店長のパワハラに耐えられず辞めたんですから当たり前ですよね。初めの頃は店長の怖さを知らなかったけれど、辞めていった子たちは初めの頃から辛かったんだろうなと思います。後から聞いた話ですが店長はパワハラ以外にも、ホールの女の子のお尻を触ったりなどのセクハラもしてたみたいです。

 

店長が今、何をしてるのかは分かりません。ですが、一生顔は見たくないし、できる事ならこの出来事は記憶から抹消したいくらいです。辞めてから1年ほどは、一生不幸になってほしいと思っていました。だけど今はどうでもいい。私は幸せなので。逆にこんな経験をさせてくれて、強くさせてくれてありがとうございます。


今ではこうして文章にできるまでになりましたが、やはり書いているとあの時の感情を思い出して胸が苦しくなります。あの時応募していなかったら...あの時すぐに辞めていたら...後悔はあるけれど、経験してよかった。きっとこれから私が生きていくうえで、必要な出来事だったんだなと思います。そして何より、店長の為に命を失わなくてよかった。生きていてよかったです。穴がたくさん空いてボロボロになっていた指も、今では普通の指に戻りました。


それから私は外で働いてません。また怒鳴られるんじゃないかって怖くて。ただの逃げであり甘えかもしれませんが、私はもう飲食店では働きたくないです。お金の為に無理をしてまで働きたくないです。でもこの経験のおかげで、自分の力で収入を得たいと考えるようになりました。あとは、飲食店に行って忙しそうな従業員を見ると、頑張っていて凄いなぁ...辛くないのかなぁ。と考えるようにもなりました。スーパーに行っても、美容室に行っても、飲食店に行っても、人のために働いている人を見かけると、ありがとうございますという気持ちになります。


最後に。

私から伝えたいことは、仕事が辛くて辞めたいと思ったら、思った時に辞めること。

後々引き伸ばすと辛くなる一方です。自分の好きな仕事ならまだしも、お金のために働いていて辛くて辞めたいと思うようなら辞めましょう。この世から消えたいと思う前に。消えたいと思っているのなら今すぐ仕事を辞めてほしい。仕事の為に、人の為にこの世からいなくなってしまったら駄目です。生きていてよかったと思える日は必ず来ます。

私は仕事はすべてを変えると思っています。自分の外見も中身も環境も人間関係も。

お金はすごく大切です。ですが、あなたはあなただけ。自分の人生なのですから、仕事や上司に振り回され苦しまないでほしいです。

 

色々な考えがあるかと思いますが、ここまで読んでくださりありがとうございました。